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年の瀬PC大掃除:メールをGmailへ移動

世の中には二種類の人がいる。メールを片っ端から削除できる人と、どんなメールでも後生大事に取っておいてしまう人だ。あなたはどちらに属しておられるだろうか。

さて、このような記事を書こうとしているからには、私は当然後者に属しているわけです。業務、私用の連絡メールは勿論、広告メールや挙句はスパムメールまで、ほとんどのメールをローカルのPCに保存しています。
保存したメールが何かの役に立つこともないんですが、性分なのか削除ってことができないんですね。
メーラーをMicrosoft標準のOutlookExplessからFirefoxの兄弟分であるThunderbirdへ乗り換えてからは特に、その強力なメールフィルタのおかげで大事なメールが埋もれることもなく、快適でしたし。

しかし膨大な量のメールデータにさすがのThunderbirdも挙動不審。立ち上がりは遅くなり、メールの表示にも息切れする我がメーラーに、怠惰な私もようやく手を打つことにしました。

かといって、ただメールを削除するのは芸がない。データをエクスポートして別の場所、別のメディアに保管するのも検索に不便です(実際に検索するかは別問題ですとも)。
さてではどうするか。
例のGmail、Googleの超巨大Webメール、あれに放り込んでおけばデータ量、検索性、ともに上々の成果を得られそうです。

一通一通手作業で転送するのは論外。ならばと試したのが一通のメールに添付ファイルとして複数のメールを引っ付けて送るやり方。しかしGmail上では、まとめて一通のメールとして扱われてしまい、検索性に欠けます。
こういうときはググると吉。
先達の皆さんのおかげで、すぐにうまいやり方を知ることができました。
以下、その方法を私なりにまとめておこうと思います。

PCのメールをGmailへ移行・保管

OSはWindowsXP、メーラーはMozilla Thunderbirdです。
移行にはMark Lyon氏によるフリーソフト、Google GMail Loader (GML)を使いました。

Google GMail Loader (GML) zipフォルダ、3.6MBMark Lyon

英語サイトです。ダウンロードページからGMLをダウンロードし、zipフォルダを解凍します。展開されたGMLフォルダ内に、もうひとつlibrary.zipフォルダがあるので、それもGMLフォルダ内へ解凍します。
インストール不要のソフトです。gmlw.exeを実行すると、GMLが起動します。
が、その前にいくつか準備をしておきましょう。

・Thunderbirdのプロファイルフォルダを確認する

このあたりの作業は、Thunderbirdを終了させてから行います。

Thunderbirdは利用者ごとにプロファイルフォルダを作り、そこにメールやアドレス帳、カスタマイズの設定などすべての情報を格納します。GMLでも、そこからメールファイルを吸い出すようになりますので、プロファイルフォルダの場所(パス)の確認が必要です。こちらを参考に、事前に探し出してパスをメモしておくと便利です。

プロファイルフォルダの場所を探すThunderbird help

エクスプローラでC:\Documents and Settings\[ユーザ名]\Application Data\Thunderbird\Profiles\まで辿ってみてください。
なお、Windows 2000/XP では "Application Data" はデフォルトで隠されています。エクスプローラのツール>フォルダオプション>表示>詳細設定の「すべてのファイルとフォルダを表示する」をチェックして、フォルダを表示させてください。また、同項目の「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを外しておくと、後々困りません。
\Profilesにある****(ランダム数字).default(あるいは設定したプロファイル名)がプロファイルフォルダ。プロファイルフォルダがいくつもあるときは、プロファイルの作成Thunderbird helpを参照して、内容を特定します。さて、作業したいプロファイルフォルダ直下のmailフォルダの中に、アカウント名のついたフォルダが並んでいます。そのうち、今回のターゲットはLocal Folders。その(Local Foldersフォルダの)中にある、

  • Inbox(受信トレイ)
  • Junk(迷惑メール)
  • Sent(送信済みトレイ)
あたりがお目当てのファイルです。なお同名の拡張子.msfのファイル、それにフォルダが並んでいると思いますが、Local Folders直下の、拡張子なしの、ファイルが目的のファイルですのでお間違えなく。
ちなみにこのファイルは、トレイにあるすべてのメールのヘッダーや本文などをひとまとめにしたmBox形式のファイルです。拡張子.msfのファイルは、mBox形式のファイルの情報をどのように読み取るかを定義したもの。

・プロファイルフォルダのバックアップ

メールをGmailへ移行する前に、念のため現在のプロファイルフォルダをバックアップしておきます。
大層なことでなく、単純にプロファイルフォルダそのものを任意の場所(デスクトップでもリムーバブルメディアでも他のHDDでも)コピーするだけでOK。作業過程でまずいことが起こったら、元のフォルダとバックアップしたフォルダを入れ替えれば問題回避できます。
プロファイルフォルダが巨大すぎてコピーしづらいときは、バックアップデータを圧縮してくれるフリーのバックアップ用ソフトに頼りましょう。

MozBackup
MozBackup Japanese Translations MozBackup の日本語ファイルを置いておくページ。

作業過程で複数のトレイのメールをひとつのトレイへまとめてしまうこともありますので、バックアップしておいた方が無難です。

・メールを特定トレイへ集約

複数のメールアドレス(=アカウント)を利用していればProfiles\****.default\mailに、またThunderbirdのフィルタ機能を活用して複数のトレイを構築しているとProfiles\****.default\mail\Local Foldersにも、それぞれのトレイ名を持つmBoxファイルなどが生成されています。ファイルをひとつひとつGmailへ移行するとメールが重複して面倒なことになるし、かといってThunderbirdの設定によってはLocal Foldesの無印ファイル群に存在しないメールもあるはずです。

Thunderbirdを起動して、受信トレイ、送信済みトレイ、迷惑メールの3つのトレイくらいにメールをまとめておくと作業しやすくなります。
そうすれば、移行させるファイルはLocal Folders直下の

  • Inbox(受信トレイ)
  • Junk(迷惑メール)
  • Sent(送信済みトレイ)
だけになるので、作業で迷うこともなくなります。いずれにしてもGmail上では、受信/送信以外のトレイ分けは無効になりますから。

メールを代表的なトレイへまとめたら、Thunderbirdのファイル>フォルダを圧縮を実行します。このコマンドを実行すると、inBoxなどのファイルが再構築されます。逆に言うと、Thunderbirdではこのコマンドを実行しない限り、メールを移動しようと削除しようと、トレイ上でのメール表示on/offのフラグが立ったり消えたりするだけで、メールファイル量は増えこそすれ減ることはありません。

作業が終わったら、Thunderbirdを必ず終了させておきます。

・Google GMail Loaderを起動する

gmlwin
Mark Lyonから、GMLのスクリーンショット。

このソフトの偉いところは、正確にはメールを転送するのではなくて、SMTPサーバから再送信する形で処理するところにあります。Gmailの受信フォルダ上でも、本来のメール発信元のアドレスを発信者アドレスとして保てるので、発信者による検索が容易に行えるわけです。

使い方をセクション順に簡単に。

まず左上の「Setup SMTP Server Settings」では、移行(再送信)作業に使うサーバーを指定します。デフォルトではGmailのSMTPサーバ「gsmtp57.google.com」となっていますので、変更は不必要です。「Requires Authentication」、ここはSMTPサーバ利用にIDとパス入力が必要なときにチェックしますが、「gsmtp57.google.com」では不要です。
ただしプロバイダなどの関係で、他社SMTPサーバの使用を制限されているときは、サーバ欄へプロバイダのSMTPサーバ名を入力し、「Requires Authentication」をチェックして、利用IDとパスを入力します。

中段「Configure YourEmail File」。「Find」をクリックして立ち上がるエクスプローラで先程確認したLocal Foldersを開き、Gmailへ送り込むファイルを指定します。あるいは入力ボックスへパスを直接入力します。
「File Type」は「mBox」を指定します。
「Message Type」は、受信トレイや迷惑メールなら「Mail i Recieved[Goes to Inbox]」を選びます。Gmail上で「受信トレイ」のラベルが付与されます。差出人は元の送信者のまま、宛先も元のアドレスのまま保存されます。
送信済みトレイなら「Mail I Sent[Goes to Sent Mail]」を選びます。Gmail上で「受信トレイ」のラベルが付与された上、送信済みメールへ振り分けられます。差出人は送り込むGmailメールアドレスへ変換されます。宛先は元の宛先のまま保存されます。
どちらの場合も、残念ながらトレイ上で表示される日付は作業日の日付となります。ただしメールを開けば、実際の送受信日を簡単に確認することができます。

「Enter Your Gmail Address」には、移行先のGmailメールアドレスを入力します。

以上で設定は終了です。「Send to Gmail」ボタンをクリックし、右側のメッセージ欄に「……****(選択したファイル) Opened Successfully.」が表示されれば、無事に移行作業が始まっています。

GmailのSMTPサーバを使う場合、サーバの過負荷を防止するため、メール投入は約2秒に1回のペースで行われる仕様だそうです。後はのんびり、メールの量によっては一晩放っておくくらいのつもりで待つだけです。

メール投入処理が終了すると、「Done. Stats: ** success ** error ** skipped.」というメッセージが表示されます。
[Save Log]ボタンをクリックすると、ログを保存できます。ログのファイルには任意の名前をつけます。拡張子の選択は不要です。

これでPCのメールをGmailへ移行させることができました。
後はThunderbirdを起動して、PC上のメールをばっさりと削除して、ファイル>フォルダを圧縮を実行すれば、軽快な環境が手に入ります。
お疲れ様でした。

参考にさせていただいたサイト
thunderbirdまとめサイト
えむもじら
既存メールをGmailにインポートできる「Google GMail Loader」Gmail Maniacs - Gmail関連そっと情報サイト
OutlookからGmailへメッセージインポートmemo-mania

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